養生とは、
「無理、不健全な生活をするのではなく、健康の保持、増進を心がけること」を言います。

そもそも病気や不調とは・・・

そもそも病気や不調とはどうして起こるのでしょうか?「気」という言葉があります。「病気」とは「気」が「病む」と書きます。実際は体の中は止まることなく刻々と変化をしています。それを可能にしているのが「気」の存在なのです。「気」が滞りなく、多くもなく、少なくもなく、バランスよく流れている状態が病気のない状態と言えるでしょう。しかし、この「気」があらゆることでスムーズに流れなくなったりします。その状態が長く続くと「気」が「病む」=「病気」になります。

 その原因として大気汚染やその土地のエネルギーなどの環境的なものも関係しますが、私たちの意思で選択しているもので改善を容易にできるものが食事、運動、リラクゼーション、意識なのです。

 気が滞るような食事を気がスムーズに流れるような食事にする。運動不足で気が滞っているところを適度な運動で気をめぐらす。疲労が蓄積している心や肉体をリラクゼーションで気を流す。そして、生命力が活性化して、命が輝きだすような意識の持ち方を学ぶ。ネガティブな意識は気のめぐりを滞らせます。その4つをバランスよく、今までのパターンを捨て、新しいライフスタイルを作る。それが結果として、私たちの肉体に流れているエネルギーのバランスが取れ、最もニュートラルな状態に戻してくれるのです。

自然治癒力を高め生活習慣病を予防

帯津良一 日本ホリスティック医学協会会長 水輪特別顧問

 「成人病」が「生活習慣病」に名前が変わったのは、その人の心掛けや生活習慣しだいで予防が可能な病気という意識を持つために変わったのではないでしょうか。
 生活習慣病が増えていることと、便利で快適な生活になってきたこととは無関係ではないようです。

 「私の子供の頃は冷暖房もなければ冷蔵庫もありませんでした。家の外と内を仕切っているのは障子と雨戸だけです。しかも、その障子は破れて、ところどころ穴が開いていますし、雨戸も古くなって、隙間だらけです。その雨戸の隙間から木洩れ日のように射し込む光で朝を感じたものですし、大嵐や嵐の日は雨戸ががたびしと鳴って、そのうち家ごと吹き飛ばされるのではないかと恐れたものです。
 言ってみれば、家の中に居ながら、大自然とそのまま接していたのです。そして、大自然の恩恵と恐怖を肌で感じていたのです。このような生活の中で、私たちは感謝の気持ちと謙虚さというようなものを身につけていったような気がします。〈中略〉
 つまり、その時は私たちの体内の生命場は外界の自然の場と融け合っていたのでしょう。食べ物も、その土地で、その季節にとれたものですから、まさに、大地の気と交流してきたのです。
 養生とは大自然の摂理に則って生きることです。大自然の摂理に則って生きるとは自分の生命場の秩序性を大自然の場のレベルまで高めようと努力することではないでしょうか。生活の便利さと快適さを追い求めるあまり、大自然の仕切をどんどん強固にしていって、養生の道を見失ってしまったのが現代かもしれません。
 その結果はどうかと言うと、私たちの生命場の秩序性は一向に高まらず。自然治癒力は眠ったまま、がんやアトピーやエイズといった厄介な病気が増えるばかりです。

●帯津良一先生プロフィル

医学博士。帯津三敬病院名誉院長。日本ホリスティック医学協会会長。日本ホメオパシー医学会理事長、調和道協会会長、水輪の会特別顧問。東京大学医学部第三外科、都立駒込病院勤務を経て’82年埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立。院長となる。医療の東西融合という新機軸を基に、ガン患者などの治療に当たっている。また、代替療法への造詣が深く、治療に積極的に取り入れるほか、講演や大学での講義なども行っている。著書に『ガンを治す療法辞典』(法研)など多数。 

帯津先生の合宿養生塾が雑誌「一個人」に掲載されました。こちらをご覧下さい。

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